自分のパートナーに対して、
「何でこんな細かいことで突っかかってくるんだろう?」、「え、こんなことで、そんなに怒る!?」
そのように感じたことが多くあると思います。
同性の仲の良い友達同士だと特に問題ないのに、妻や彼女はなぜかすごく口うるさい。
パートナーとして愛し合っており、一番そばにいるはずなのに不思議ですよね。
でも、男女の脳の作りや生物としての役割が異なってくるので、それは仕方のないことなのです。
今回紹介する「妻のトリセツ」では、脳科学の観点から男女脳の違いについて解説されており、様々妻とのやり取りにおける具体的な対処法も書かれています。
特に、「はじめに」の章で語られている以下のメッセージに本書の内容が非常によく表されています。
男にとって結婚の継続とは、女性の母性ゆえの攻撃から、いかに身を守るかの戦略に尽きる。
出典元:妻のトリセツ
冒頭のような悩みを持っており、パートナーとの生活に不安を感じているあなたには是非お勧めの一冊です。
・すべての妻のいる男性(特に、新婚や妻が妊娠中の方)
・彼女やパートナーとの関係性に悩んでいる男性
本書を読んで、すぐに日常生活の中で実践していきましょう!
妻のトリセツは夫婦関係で悩む方におすすめの一冊です
著者の黒川伊保子さんについて紹介したのち、本書の内容について簡単に解説します。
著者の黒川伊保子氏は脳科学の研究者
著者の黒川伊保子氏は(株)富士通ソーシアルサイエンスラボラトリという会社で、AI(人工知能)開発に従事してきた方です。
つまり、仕事として、脳科学を専門に研究してきた方で、感性認識の第一人者として、活躍されています。
本書籍内では、そんな感性認識の研究の結果わかった、男女の脳の違いについて、科学的な意見が述べられています。
男女の脳は違うということを自覚する
本書の中では、妻を持っている既婚男性の立場から「あーそれわかる!!」と共感してしまう場面が何度もあります。
例えば、以下のようなシーンです。
すでにケリがついたはずの過去の失敗を、まるで今日起きたことのように語りだし、なじる妻。これは、男の飲み会で妻の愚痴としてでてくる定番のテーマだ。
出典元:妻のトリセツ
女が、男との会話を不毛に感じるのは、男たちが「自分の身に起こった、ささやかなこと」をプレゼントしてくれないからだ。「今日会社で、こんなことがあってさ」みたいな話。オチがなくていいのである。
出典元:妻のトリセツ
いかがでしょうか?
男性同士での会話や夫婦間での会話で、よくある話ではないでしょうか?
これら以外にも「あるある!」と思わず言ってしまうような話がいくつも出てきます。
このように感じていたのは、自分だけではないし、自分のパートナーが変わっているだけで、特殊なことではなかったんだなぁ、と思わず安心してしまいました。
本書内では、男女の生物的な役割の違いから、上記のような現象が起きる原因を科学的に解説してくれているので、とても納得感をもって頭に入ってきます。
そもそも「男女というものが、まったく別の考え方をするものである。」ということを再認識させられます。
違いを自覚したうえでの対処法についても、述べられています
今まで述べてきたように男女脳の違いについて、本書内で述べられていますが、それを学ぶだけでなく、実際にどのように対応することで妻といい関係を築いていくのか、も本書内では説明されています。
例えば、以下のようなシーンです。
たとえば「今日のお昼は今年初の冷やし中華!」なんていうメールである。これを読んだ夫の気持ちは「で?」だ。自分が食べるわけでもない冷やし中華にどう返信していいのかさっぱりわからない。
・・・・
夫はこれに「自分の事実」を伝えるだけでいい。「こっちは汗だくでカツカレー!」とか。
出典元:妻のトリセツ
上記のやり取りについて、「なんで?」と感じた方が多くいると思いますが、もちろん結論までに至る理由を、男女脳の違いから解説してくれており、「なるほど!」と目から鱗が何度も落ちます。
詳しい内容を確かめたい方は、是非読んでみてください。
こういう普段のメールのやり取りから、結婚記念日を使った妻の楽しませ方まで、色々なチップスが紹介されていますよ。
そもそも「男と女は違う」という当たり前でも見落としされがちな事実
私自身、本書を読む中で改めて、そもそも「男と女は違うものである」ということを自分が忘れてしまっていたことに気づきました。
理由として、女性の社会進出が進むことで、男性と女性はを同等に扱おうという風潮が広がっているためだと思います。
現代では、男女を別のものとして扱うと「女性差別だ!」と叫ばれる可能性もあり、男女を同等に扱おうという考え方が強く支持されています。
私自身も女性の社会進出自体は世界の発展のため、すべての人が自由な生き方を実現するため、非常に喜ばしい事態だとは思いますが、忘れてはいけないことは、人間はあくまで生物だということ。
それゆえに、私たちの使命は子孫を残し続けることで、その使命において生物的に別の役割を担っている男女は別の生き物でもあるということです。
そのため男女で、「同じと考える部分」、「全く異なると考えるべき部分」があり、これらを改めて認識することは、社会とは離れた家庭という場でのコミュニケーションを円滑に進めるためには必要なんだと感じました。
『妻のトリセツ』是非読んでみてください!!
いかがでしたでしょうか?
パートナーとの関係や家庭生活に少しでも悩みや疑問を持った方は、すぐに読んでみてください。
新書であっという間に読める本ですので、何度も読んで実生活の中で生かしていきましょう!